1961 年 82 巻 8 号 p. 1108a-1110
ガスクロマトグラフイーによるメチルアミン類の分離については,いままでに固定相液体としてウンデカノール,流動パラフィン,グリセリン,ウンデカノール・オクタデカン混合物やトリエタノールアミンのなどのが用いられたが,これらの方法はアミン類をガス体に変えてカラムの中へ送入する方法であり操作が比較的はん雑である。そこでトリエタノールヒアミンのカラムを用い,温度を少し高くし,アミン類を希薄水溶液のままカラムの中へ注入することを試みたところ,よく分離され,しかもクロマトグラムのピークの高さが試料濃度によく比例することを見いだした。またエタノールアミンやジエタノールアミンを使うときは試料のアミン類を完全には分離し得ないことがわかった。
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