日本化學雜誌
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フッ素と臭素との反応
岩崎 又衛矢幡 胤昭鈴木 敬三辻村 重男大島 恵一
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1962 年 83 巻 1 号 p. 36-39,A3

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抄録

臭素とフッ素との間の主な反応生成物としてBrF3およびBrF5が確認されているが,反応温度とそれらの生成の割合とについて確かめるため実験を行なった。フッ素は電解により発生させ,臭素は窒素ガスをキャリアーとして両者をガス状にて反応させた。生成物の割合は臭素とフッ素を化学分析してその結果から計算する間接的方法と,核磁気共鳴吸収による直接定量法の2種類により算出した。両者の結果はほぼ一致しており,40°~120℃の間ではBrF5が約70mol%で一定量生成している120°~230℃の間では反応温度が上昇するに従ってBrF5のmol%は徐々にまし,230℃では90mol%以上に達する。

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© The Chemical Society of Japan
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