日本化學雜誌
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オウバクアルカロイド中のベルベリンの分離定量
渡辺 兵蔵
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1962 年 83 巻 1 号 p. 54-56,A4

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抄録

オウバク末を50%V/Vメタノールの存在で,弱酸牲陽イオン交換樹脂(DuoliteCS-101,NH4形)とともに加温しながらふりまぜて,オウバク中アルカロイドを樹脂に吸着させる。粉末と樹脂とを逆洗法により分離したのち,樹脂をガラス管につめ水洗後,アンモニア水(1N),塩化アンモニウム(1N)および炭酸ナトリウム(1N)の順に通ずると,炭酸ナトリウム溶離部にはベルベリンが含まれる。炭酸ナトリウム溶離部を硫酸で弱酸性としたのち,電流滴定法によりベルベリンを定量した。その結果従来法(春日井法)にくらべて約2倍の高値を示した。

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