日本化學雜誌
Online ISSN : 2185-0917
Print ISSN : 0369-5387
ISSN-L : 0369-5387
非破壊法によるイリジウムの放射化分析
亀本 雄一郎柴 是行小野田 儀弘
著者情報
ジャーナル フリー

1962 年 83 巻 1 号 p. 57-58,A4

詳細
抄録

白金,ロジウム,パラジウム,金などの貴金属中に含まれるイリジウムを非破壊的に定量する放射化分析法を検討した。これらの試料を2時間程度照射すると比較的短い半減期をもつ放射性核種のみを生じ,イリジウムのみは長寿命の半減期(74.4d)をもつ192Irを生ずる。適当な冷却期間をおいて短寿命の放射能の消滅をまって,γ線スペクトロメトリーを適用して192Irの各光電ピークを比較標準と比較して定量した。この方法は結果を得るまでに長時間を要する欠点はあるが,非破壊的に行なえる特徴をもっている。

著者関連情報

この記事は最新の被引用情報を取得できません。

© The Chemical Society of Japan
前の記事 次の記事
feedback
Top