日本化學雜誌
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海藻のアルミニウムおよび鉄の含有量
森井 ふじ
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1962 年 83 巻 1 号 p. 77-81,A5

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抄録

さきに報告したオキシン錯体クロロホルム抽出分光光度法による海藻中のアルミニウムおよび鉄の定量法を,同一地方において各季節通じて採取した20種52個の褐藻,10種11個の緑藻,11種14個の紅藻および別の地方で採取した5種5個の水草に適用した。乾燥試料1g中のアルミニウム量は褐藻:0.064~3.29mg,緑藻:0.418~3.32mg,紅藻;0.060~1.70mg,水草:1.07~6.75mg,鉄量は褐藻:0.047~3.31mg,緑藻:0.307~3.02mg,紅藻:0.058~1.46mg,水草:0.947~11.7mgであった。おのおのにつき鉄とアルミニウムの原子比を求めたが褐藻:027~0.51,緑藻:0.27~0.48,紅藻は1個の例外をのぞき0.23~0.50,水草:0.29~2.30の値を得た。アルミニウムと鉄の含有量については海藻は一般に水草より小さい値を示している。しかし原子比については海藻は1個の例外をのぞきほぼ一定した値を示し類別による差異はみとめられないが,水草は個体差がありその変動は大きい。なお生育の場所,採取時期の相違によるそれらの含有量の変化をわかめについて検討した結果では,時期的な差より生育場所による差の方が大きいことが明かとなった。

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© The Chemical Society of Japan
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