日本化學雜誌
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結晶性のアセトアルデヒド重合体の生成
太田 忠甫
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1962 年 83 巻 1 号 p. 92-95,A6

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抄録

アセトアルデヒド(AcH)を,n-ヘキサン,クロロホルム,石油エーテル中で,触媒として,アルミニウムエトキシド(la),アルミニウムイソプロポキシド(Ib),ブチルリチウム(II),を使用して,-70°~65℃で重合を行ない。白色粉末状の,ほとんどの有機溶媒に不溶の重合物が得られた。重合物の最高収率は,Ia触媒の場合約70%を得た。重合物の赤外吸収スペクトルおよびX線回折の結果,ポリエーテル構造の,結晶性重合物であることがわかった。重合の生長,停止反応の機構について考察した。

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