1962 年 83 巻 4 号 p. 444-446,A29
前報に引きつづき主として本邦産の岩石,鉱物および煙灰試料92個につきガリウム量を求め,岩石,鉱物のガリウム含量について検討した。岩石のガリウム量は火成岩,水成岩,変成岩では大差なく平均15~16g/tonであった。鉱物試料として福島県の各種鉱物試料,同地産のバーミクライト試料,広島県産のミョウバン石試料,長碕察産のロウ石,および各地産のボーキサイト試料について実験した。その結果,同一鉱床に産出した試料のガリウム量は鉱物種により濃縮度に差があり,また産地の異なる同一鉱物種におけるガリウム量には大きな差がないことを認めた。
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