1965 年 86 巻 2 号 p. 217-219
過剰のタリウム(III)によるヒドロキノンの酸化とキシレノールオレンジを用いる余剰のタリウム(III)の吸光光度定量法とに基づくヒドキノンの間接定量法を得なった。
2N酢酸溶液5mlで酸性としたヒドロキノン溶液にヒドロキノンの約2倍量の硝酸タリウム(III)を加える。これを沸騰水浴中で30分間熱し,流水で冷却し25mlメスフラスコに移す。1×10-3mol/lキシレノールオレンジ溶液4mlを加えて標線まで水を加える。この溶液の吸光度を試薬ブランク溶液を対照液として518mμで測定する。
本法によって5~55μgヒドロキノンが平均誤差±1.5%で定量できろ。反応の感度は0.005μg/cm2である。上記の条件で誤差の原因と思われるヒドロキノンの空気酸化はほとんど無視できる。
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