1965 年 86 巻 7 号 p. 696-699
種々のN-置換ナフタルイミド類を合成,その赤外吸収スペクトルを測定して,イミド基カルボニルの特性吸収帯第1γc=o,第2γc=oにおよぼす置換基の影響について検討した。第1γc=oは1700~1720cm-1領域に,第2γc=oは1620~1680cm-1領域にあらわれるが,これらの吸収帯の位置はN-置換体の共鳴効果,感効果の影響により,またナフタリン核の置換基も影響することがわかった。N-置換フタルイミド, ピロメリットジイミドなどとの比較でγc=oは低波数側にシフトしていた。
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