1965 年 86 巻 7 号 p. 704-708
塩基性炭酸亜鉛の熱分解で生成した酸化亜鉛による0°Cエタノール等温線は,分解温度付近で処理した試料ではヒステレシスをもつ階段的等温線を示す。これは-196°C窒素等温線でも, 0°~25°Cエタノール等温線でも認められる。この現象につき2次元凝縮理論および毛管構造の特異性によるとした毛管凝縮理論にしたがい比較検討し,むしろ後者の妥当性を認め得た。粒子接触域が毛管として作用するとした理論曲線との比較から生成粉体は正方充テン,立方充テンの2種のテン充形式を持つ小径粒子群の混集合体および集合体が形成する2次的空孔とからなる。
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