1968 年 89 巻 12 号 p. 1244-1247
種々の置換基を有するトリオルガノクロムと金属ハロゲン化物の反応を検討した。n-キシル,I-フェニルビニルおよびスチリル化合物と塩化水銀(II)の反応では,アリールの場合と異なりRHgCl型の有機水銀化合物はえられず,不均化とカップリング生成物が,シクロヘキシルのときは不均化反応生成物と塩化シクロヘキシルがえられた。アリルおよびフェネチルではアリールの場合と同じように有機水銀化合物はえられるが,それ以外不均化およびカップリング生成物がえられた。無水塩化銅(II)との反応では,アリル,スチリルのときは不均化およびカップリソグ生成物が,n-ヘキシル,シクロヘキシル,フェニルおよびフェネチルではその他にハロゲン化物がえられた。無水塩化雛バルトでは不均化およびカップリング生成物がえられた。
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