コブシの種子の脂質をメタノール - 水酸化カリウムでケン化をして, 不ケン化物とケン化物とにわけた。ケン化物はメタノール-濃硫酸でメチルエステルに導き, ガスクロマトグラフィーにより成分の同定を行なった。その結果ケン化物はC16F0, C16F1, C18F1, C18F2, の少量の C14F0, C18F0, C18F3 の脂肪酸を含むことがわかった。
また不ケン化物は薄層クロマトグラフィーを行なった結果数個のスポットがみられたので, カラムクロマトグラフィーにより分離, 精製を行ないガスクロマトグラフィーなどにより同定した。その結果不ケン化物は, β-シトステリンを生成分とするステロイドと, 少量の 16-ヘントリアコンタノンと 16-ヘントリアコンタノールの存在することがわかった。
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