日本化學雜誌
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α-アシルイミノ誘導体を用いる複素環式化合物の合成
藤森 正宏春木 英一井本 英二
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1968 年 89 巻 9 号 p. 900-903

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抄録

-CO-N=C<なる骨格を有する α-アシルイミノ誘遵体は各種の求核試剤との反応によって, 種々の複素環式化合物を与えることがわかった。すなわち, N-アシルベンゾイミド酸エチル, N-アシル-N', N'-ジエチルホルムアミジンはヒドラジン, フェニルヒドラジン, ヒドロキシルアミン, o-フェニレンジアミンなどの二つの求核中心を持つ試剤と反応して, それぞれち 1,2,4-トリアゾール, 1,2,4-オキサジアゾール, ベンゾイミダゾール誘導体を与えた。以上の結果から α-アシルイミノ誘導体は -C=N-C- 骨格を有する複素環式化合物の合成に有効な試剤であることがわかった。

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