日本化学会誌(化学と工業化学)
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塩基性触媒による脂肪酸アミドとホルムアルデヒドとの反応
井本 稔大内 辰郎上納 勇諌山 康行
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1974 年 1974 巻 1 号 p. 155-158

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抄録

HCONH2,C,H,CONH2,η-C3H7CON,CH2=CHCONH2の4種の脂肪酸アミドとホルムアルデヒドとの反応をNaOHの存在にて速度論的に研究した。Q-CONH,でQ基が電子吸引性であるほど反応は速く進行する。またホルムアルデヒドのある濃度以上では,ホルムアルデヒドの濃度に関係なく速度は一定になる。これらから,反応は Q-CONH,+OH-Q-CONH-+H,Oなる段階が律速的で,そのアニオンがケージをつくり,ケージの中に平衡的に存在するホルムアルデヒドのみがアニオンと反応してゆくことを考えた。

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