日本化学会誌(化学と工業化学)
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コバルト-ジンコンキレート陰イオンとゼフィラミンとのイオン対抽出におけるピリジンの効果
新山 和人菅原 正雄神原 寓民
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1974 年 1974 巻 12 号 p. 2336-2339

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抄録

ジンコン(2-カルボキシ-2'-ヒドロキシ-5'-スルホホルマジルベンゼン)とコバルト(II)との陰イオン錯体は,ゼフィラミン(Z+Cl-,塩化ベンジルジメチルテトラデシルアンモニウム)の存在で,三元錯体としてクロロホルムに抽出される。このさい,ピリジン(以下pyと略記する)が共存すると,コバルトは+3価の状態で四元錯体として抽出される。抽出された青色の四元錯体の吸収曲線は675nmに極大を示す.最適抽出pH範囲はpH8.3~9.0である。有機層中のコバルト濃度が1.85~24.7μg/10mlの範囲でBeerの法則にしたがう。モル吸光係数の値は(2,16±0.O3)×104・mol-1・lである。

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