1974 年 1974 巻 12 号 p. 2366-2369
有機過酸化物触媒を開始剤として,脂肪族アルコールのテトラクロロエチレンへのラジカル付加反応によって,1:1付加物および相当する不飽和化合物を得た。これらの付加物の収率はγ線照射法に比較して劣っていた。得た1:1付加物のアセチル化を行ない,その酢酸エステルを収率62~89%で得た。これらの酢酸エステルの収率は原料アルコールで示すと,つぎの順序で低下した。
イソプロピル>エチル,メチル>n-プロピル
なおエチルアルコールの付加物の酢酸エステルの光臭素化を行ない,1:1付加物の酢酸エステルからは一臭化物を61%の収率で,不飽和化合物の酢酸エステルからは二臭化物を65%の収率で得た。
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