1975 年 1975 巻 12 号 p. 2114-2118
廃水中の塩化メチル水銀(MMC)を除去する方法として,MMCの捕集剤にN-アミジノチオ尿素誘導体(R-ATU),起泡剤にドデシルベシゼシメルホン酸ナトリウム(D8S)を用いる浮選除去法について検討した。R-ATU,はチオ魁ボニル基鮪しており,これにMMCが配位しで難を磁し,この錯体がDBSと結合してMMCは浮選除去されるものと考えられる。N-アミジノチオ尿素誘導体のうちフェニル誘導体がとくにMMCの捕集剤としてすぐれており,メチルおよびエチル誘導体はMMC捕集剤としての効果がなかった。
MMCの浮選除去の条件して嬬P翠乳phrATU溝度,DBS濃度,および共存塩濃度kっいて検討した。MMC浮選除去の最適pHは3~8であり,bBS抵起泡性を維持するのに足る濃度があればよいことがわかった。またMMC捕集剤の戸h-ATUは,濃度が高いほどMMCの除去率は高くなった。共存塩としての塩化ナトリウム,塩化カルシウム,および塩化マグネシウムは数十ppm程度の濃度ならば,MMCの浮選除去の効率にほとんど影響をおよぼさない。
Ph-ATu:25PPm,DBs:100PPm,pH5.5,送気量:80ml/minの条件下に1PPmのMMC溶液を20分間浮選処理した結果,約99.9%(残留濃度約1PPb)の除去率で水中からMMCを除去することができた。
この記事は最新の被引用情報を取得できません。