日本化学会誌(化学と工業化学)
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低分子量ポリエチレン蒸着薄膜の配向成長
服部 幸和芦田 道夫渡辺 禎三
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1975 年 1975 巻 3 号 p. 496-500

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抄録

ポリエチレンをアルカリハライド単結の(OOI)勢開面に真空蒸希させることにより分子量1000~5000優低分子量ポリエチレン蒸着薄膜が得られた。盤領条件により,種々の珍子醍向および結晶形態カミ観察された。高真空中,下地温度が室温で蒸着した場合には,ポリエチレンは,c軸が下地面に平行に配向し,下地面上の[110]方向に棒状または網目状形態をとって配向成長し,そのさいポゾエチレンの(110)面が下地面と接して成長した楓アルカリハライドの種頚によらず凋じ結果を示したことから,下地面の[110]方向に沿った向符号の電荷の分布とポリモチレンの分モ鎖をもっとも密に含む(110)面との相互作用が核形成に.もつとも有効に働いたと考えられる。下地温度が100℃以上の場合には,ポリエチレンのヒ軸が下地に早行配向し,内部が網目状の楕円型結晶や,さらに。軸が下地に垂直に配向した円板状結晶などが観察された。

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