1975 年 1975 巻 4 号 p. 720-723
1-フェニル-2-メチル-1,2,3,6-テトラヒドロ-3,6-ピリダジンジオンのp-置換誘導体[1],[2]および[3]とスチレン(St)との熱,光およびラジカル共重合ならびにメチルメタクリラート(MMA)とのラジカル共重合をジメチルホルムアミド(DMF)中で行なった。ピリダジンジオンは単独重合は起こらなかった。Stとの光およびラジカル開始剤を用いた重合においては,電荷移動錯体が反応性に影響をおよぼす可能性を示した。
一方,MMAとの共重合性は乏しく,ピリダジンジオンは非共役モノマーであることが判評した。また,いずれの共重合系においても,log 1/r1とHammettの Σ 値との間には直線関係が認められたが,ピリダジンジオン環内共役の可能性については不明であった。
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