日本化学会誌(化学と工業化学)
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31P-NMRによるtrans-ハロゲノ(o-トリル)ビス(トリフェニルホスフィン)金属(II)とリン配位子との置換反応
中村 義之丸谷 建一溝呂木 勉
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1978 年 1978 巻 11 号 p. 1486-1491

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抄録

trans-ハロゲノ(o-トリル)ビス(トリフェニルポスフィン)遷移金属(III)錯体,5-[M平(o-CH3C6,H4)X(PPh8)],と各種の第三級ホスフィンをC6H5Cl溶液中に添加し,各種配位子の置換反応を31P-{1H}NMRを用いて検討した。その結果,ホスフィン系はPPhMe=PPh2Me>P(p-C6H40Me)3>P(p-C6H4Me)3>P(p-C6H4F)3>P(p-C6H4Cl)3>P3P(1)3の順に置換しくなり;また,亜リン酸出ステル系もP(OMe)3>P(OEt)3>P(0+Pr),の順に置換し難くなることから転電子的苅果説りも掌体的効果あ方炉大きく寄与していることがわかった。興味あることはP(OMe)3配位子の場合には低磁場側にo-CC6Hβrが還元的脱離した0価錯体Ni[P(OMe)3]4の吸収が観測された。さらに,[NiゲCH3C6H41(PPh3)2],[Pd(o-CH3C6H4)1(PPh3)2]との置換反応についても検討した。

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