1978 年 1978 巻 11 号 p. 1561-1564
1,11-アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル(ACN)を光増感剤として種々の溶媒中,30°Cでスチレンの光増感重合を行なった。重合速度(Rp)はシク只ムキサン<ベンゼン<L2-ジクロロエタン<クロロベンゼン<べンゾニトリル<プロモベンゼン<L2,4-トリクロロベンゼン<o-ジクロロベンゼン<ベンジルアルコールの溶媒の順に増大した。重合開始速度(Ri)は光増感重合においても,溶媒の種類によりほとんど変化しなかった。回転セクター法により生長速度定数(kp)と停止速度定数(kt)を求めたところ,kPは溶媒の種類によりほとんど変化しなかったのに対し,ん,は溶媒の種類により大きく変化し,ほぼkも1/η(ηは重合系の初期粘度)の関係が見られた。結局これら溶媒中でのスチレンのラジカル重合においては,溶媒の粘度により々,が変化するためにRpが変化することがわかった。
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