1978 年 1978 巻 11 号 p. 1570-1576
水溶液中の酸性モノァゾ染料のオゾン酸化脱色の初期速度は,オゾン染料ともに-次で,全体で二次の反応速度式にしたがった。298。Kで脱色速度を測定した。脱色速度は溶液pHの上昇とともに増大し,染料のヒドロキシル基の半中翻点付近かないしはそれよりやや高pH域において最大値に達した。またそれ以下のpH域でゐ。b,[OH]α÷0.13となった。擬一次速度定数の対数値(log k)と染料のヒドロキシル基に基づくプロトン解離定数(pKOH)は,負の傾きをもつ下記の良好な直線関係を示した。
log kobs=-0. 207 plfOH+1. 955 (pH 7. 0, 25℃)
これらの結果から,これらの酸性モノァゾ染料の水溶液中での初期オゾン酸化反応機構は,オレフィン類の:オゾン酸化において提案されているものと同様な機構によると推定された。
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