日本化学会誌(化学と工業化学)
Online ISSN : 2185-0925
Print ISSN : 0369-4577
ホージャサイト型ゼオライト中のケイ酸イオンの形態分布
横井 秀輔柏木 寛榎本 三郎高橋 浩
著者情報
ジャーナル フリー

1979 年 1979 巻 6 号 p. 768-773

詳細
抄録

ケイ酸塩のトリメチルシリル化法によって,市販のホージャサイト型ゼオライト(Si/AI比1.20~2.65)のアルミノケイ酸骨格を構成するケイ酸イオンの形態とその分布を調べた。その結果,Si/AI比→1.90のゼオライトでは主としてSio44-と平均重合度9.3~17.0のポリケイ酸イオンから構成され,またSi/AI比1.90では主として酸不溶性の三次元網状構造の重合ケイ酸から構成されている。またホージャサイト型ゼオライトの結晶モデルを想定したコソピューターシミュレーションとの比較からSiとAIの配列の秩序性について検討し,Si/AI比<1.90ではT1=0.95Si,si/Al比1.90ではT1=0.85~0.95Siであり,Si/AI比の上昇とともにT1サイトへのAlイオンの混入率が高くなる傾向が認められる。

著者関連情報

この記事は最新の被引用情報を取得できません。

© The Chemical Society of Japan
前の記事 次の記事
feedback
Top