1979 年 1979 巻 6 号 p. 768-773
ケイ酸塩のトリメチルシリル化法によって,市販のホージャサイト型ゼオライト(Si/AI比1.20~2.65)のアルミノケイ酸骨格を構成するケイ酸イオンの形態とその分布を調べた。その結果,Si/AI比→1.90のゼオライトでは主としてSio44-と平均重合度9.3~17.0のポリケイ酸イオンから構成され,またSi/AI比1.90では主として酸不溶性の三次元網状構造の重合ケイ酸から構成されている。またホージャサイト型ゼオライトの結晶モデルを想定したコソピューターシミュレーションとの比較からSiとAIの配列の秩序性について検討し,Si/AI比<1.90ではT1=0.95Si,si/Al比1.90ではT1=0.85~0.95Siであり,Si/AI比の上昇とともにT1サイトへのAlイオンの混入率が高くなる傾向が認められる。
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