1980 年 1980 巻 12 号 p. 1836-1843
いくつかのリンおよびヒ素を含む化合物の13C-NMRを測定した。プロトンと13C-NMRに対するフェニル基のしやへい効果の差を利用することにより, ジフエニルアルキルホスフィンにおいて容易にアルキル基の吸収の帰属が可能であり,この結果をもとにして,非対称第三級ホスフィンの吸収の帰属を行なった。さらにこれら3価のリン,ヒ素化合物およびそれらのオニウムイオソのアルキル基部分の化学シフトと脂肪族炭化水素の化学シフトの間には良好な直線関係が見いだされた。またリン原子自身のα,β,γおよびδ効果の知見を得るために第一級ホスフィンの化学シフトも検討した。
この記事は最新の被引用情報を取得できません。