日本化学会誌(化学と工業化学)
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Print ISSN : 0369-4577
ポリ(ビニルピロリドン)と4-アミノアゾベンゼン誘導体およびメチルオレンジ同族体との結合の解析
安藤 靖子小見山 二郎飯島 俊郎
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1980 年 1980 巻 12 号 p. 1881-1887

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抄録

牛血清アルブミンとメチルオレソジ(MO)の結合系を用いて薪しい透析セルが透析速度法に適用できることを確かめた。その新しい装置を使って,ポリ(ビニルピロリドン)(PVP)と4-ビス(2-ヒドロキシエチル)アミノコアゾベンゼソ(D-II),MO,エチルおよびブチルオレンジ(EOおよびBO)との酢酸緩衝液(pH5.65,イオン強度0.02)中における結合等温線を得た。広い濃度範囲にわたるD-II,MOおよびEOとPVPの結合等温線は直線もしくはわずかに下に凸の曲線を示した。算出した固有の結合定数は,D-II<MO<EOの順に増大し,結合には非極性部のほかに,静電的結合が関与していると推論した・アルキル鎖長の長い側鎖をもつBOとPVPの結合等温線燐シグモイド型を示した。その等温線を協同的結合の理論式によって解析した。

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