1982 年 1982 巻 7 号 p. 1129-1135
シュウ酸,マロン酸などの脂肪族カルボン酸水溶液でのアルミニウムのアノード酸化中,封入陰イオンに生じる変質過程を,酸化物の発色,フォトルミネッセンス(PL),ESR特性およびIRスペクトルの点から,カルボン酸+水酸化アルミニウム混合物を焼成する方法によりシュミレーションを行なった。
この目的は,カルボン酸皮膜に認められる発色,PL,ESR特性がアノード酸化中,電解液から皮膜内に封入された有機酸陰イオンの炭素化物に起因するという推定の妥当性を検討することである。ぞあ結果・焼成アルミナはアノード酸化によるものと本質的に一致する上記の諸特性を示し,さらに化成電凪戯温度に依存してみら泌両過程での諸特性の挙動にもきわめて朗な対応碗賜読康鱒わかった。このことからアノード酸化時の封入陰イオンの変簸構眼素化過程を想定することは峨分妥当なものであることが証明された。
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