1982 年 1982 巻 7 号 p. 1193-1198
2,3-エポキシシクロペンタノンおよび2,3-エポキシシクロヘキサノンとエチルマグネシウム=プロミドとの反応で,1(Z)-1-エチル-2,3-エポキシシクロペンタノール(収率83%)および1-エチル-2,3-ノミエポキシシクロヘキサノール(Z-,E-体の約1:1混合物,収率54%)を得た。ボキシシクロナルカン化合物とカルボニル花合物との反応では,エポキシド環エからのα-位炭素にヒドロキシル基が存在し,しかもそれらがシス配置であるときにアセタール化反応がすみやかに進行し,生購構は図式2,3のように推定された。またアセタール化反応に用いる触媒Lewis酸が非常に有効であることが確認された。得られたジオキソラン環の開裂反応を1-プロパノールー塩酸溶液中で行なうと, -1たとえば6-エチル-3,3-ジメチル-2・4-ジオキサビシクロ[3.3.0]オクタン-6-オールからは2-エチル-2-シクPtペンテノンが82%収率で,2-エチル-8,8-ジメチル-7,9-ジオキサピシクPt[4.3.0]ノナン-2-オールからは2-エチル-2-シクロヘキセノンが40%収率で生成した。また,付加さ,せたカルボニル化合物はほぼ定量的に回収された。
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