日本化学会誌(化学と工業化学)
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有機アルミニウム化合物の液相熱分解法による炭素材料のアルミニウムコーティング
蘇 舜恭高橋 保児玉 照幸干鯛 真信内田 安三
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1985 年 1985 巻 3 号 p. 629-634

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抄録

炭素材料は表面を酸化し, SnCl2 で感受性化, PdCl2 で活性化処理を行ない, 15% トリイソブチルアルミニウムのジフェニルメタン溶液とともに約 220℃ に加熱すると,炭素材料表面をアルミニウム金属でコーティングすることができた。コーティングしたカーボンブラックを 70 気圧, 600℃,真空下で10 分間ホットプレスし,アルミニウム-炭素複合材料を製作した。これはコーティングしないカーボ ンブラックとアルミニウム粉末との複合材料にくらべて,圧縮強度が増大した。この複合材料にはアルミニウムカーバイドはほとんど生成していなかった。有機溶媒中,有機アルミニウム化合物を用いて,アルミニウムをコーティングする方法は炭素とアルミニウムのぬれを改善し,均噌にコーティングでき,しかもアルミニウムカーバイドの生成を搾劇することができる点において有利であることがわかった。

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