1985 年 1985 巻 4 号 p. 763-766
phen/Co比が 2の 1,10-ブェナントロリンコバルト(II)錯体が界面活性剤を含む水溶液中,窒素雰囲気下でメタクリル酸メチルの重合開始作用をもつことを見いだした。2,2-ジフェニル-1-ピクリルヒドラジル,1,4-ベンゾキノンまたは少量の酸素を添加すると重合反応が阻止された。スチレンとの共重合反応による共重合体組成曲線が通常のラジカル重合のものと一致した。以上の結果に基づいて重合反応はラジカル的に進行すると推定した。界面活性剤は非イオン性の fiween 系(Tween 85は除く),Brij 3 5が重合反応に有効であった。
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