日本化学会誌(化学と工業化学)
Online ISSN : 2185-0925
Print ISSN : 0369-4577
Pd/Al2O3触媒上でのNO-CO-O2反応
村木 秀昭新庄 博文藤谷 義保
著者情報
ジャーナル フリー

1985 年 1985 巻 9 号 p. 1682-1688

詳細
抄録

自動車排気浄化用Pd/α-Al2O3触媒上でのNO-CO-O2系の反応に対し,静的ならびに動的反応挙動(Periodic Operation効果)を系統的に調べた。
静的条件下では,(i)COの自己被毒現象により反応が阻害される。(ii)CO-O2の反応選択性の方がNO-COの反応選択性よりも大きい。(iii)NOの転化率は当量点で最大となる。
動的条件下では,(i)NO転化率は周期に対し極大値をもつ。(ii)極大値を示す周期は反応ガスの還元度合が増すほど長くなる。(iii)当量点からはずれた領域でのNO転化率は静的条件下より高くなる。(iv)周期が長くなるほどNO-COの反応選択性はCO-O2の反応選択性より向上する。
静的条件下でのNOの転化速度と動的条件下での反応雰囲気の時間変化とを考慮し,動的条件下でのNO転化率を推算した結果,実験値とよい対応を得た。

著者関連情報

この記事は最新の被引用情報を取得できません。

© The Chemical Society of Japan
前の記事 次の記事
feedback
Top