1986 年 1986 巻 2 号 p. 192-196
置換基の種類は同じであるが結合している部位の異なる3種類のピラゾリン誘導体(3-(1-ナフチル)-L5-ジフェニル-2-ピラゾリン, 5-(1-ナフチル)-1, 3-ジフェニル-2-ピラゾリン, 1-(1-ナフチル)-3, 5-ジフェニル-2-ピラゾリン)を合成し, それらをポリカーボネートに均一に分散させたフィルムで光電流およびTime-of-Flight法によりキャリヤーのドリフト移動度を測定した。その結果, ピラゾリン骨格の3-位にイオン化ポテンシャルの低いナフチル基を有する誘導体が同一の条件下ではもっとも光電流が大きく, またキャリヤーの移動度が高いことが明かとなった。
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