日本化学会誌(化学と工業化学)
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液体アンモニア中の火花放電による窒化アルミニウムの合成
佐藤 次雄白杵 一幸後藤 幸弘奥脇 昭嗣
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1991 年 1991 巻 10 号 p. 1432-1437

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抄録

液体アンモニア中にアルミニウムペレットを充填し,液体アンモニア温度0~130℃,放電電圧2 .5~11kV,放電サイクル1~2/sで火花放電反応を行わせることにより,結晶子径29~43nm,平均凝集粒径4.5~8.7μmの窒化アルミニウム粉末が得られた。生成粉末中にはAINとともにA1が含まれ,単一相AINの直接合成はできながった。なお,液体アンモニア温度の上昇および出発原料として用いるアルミニウムペレットの粒径の減少により,AIN含有率が増加し,AIN粒径が減少した。粉末を900~1200℃ の窒素雰囲気でか焼することにより,AIの溶融による粉末の凝結を起こすことなく粉末中のAlを窒化することができた。

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