日本化学会誌(化学と工業化学)
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Print ISSN : 0369-4577
ポリエステル系モデル化合物と分散染料の相互作用
垣下 智成松本 喜代
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1991 年 1991 巻 12 号 p. 1647-1654

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抄録

ポリエステル系のモデル化合物として,1,4-ジカルボニルベンゼン成分(以下Tと略記する)とメトキシル成分(以下Mと略記する)のMTM1a,エチレンジオキシ成分(以下Gと略記する)を含むMTGTM1b,MTGTGTM1cを合成した。更に,カルボニルベンゼン成分(以下Bと略記する)を含むMBM2a,MBGTM2b,MTGBGTM2cを合成した。分散染料として,ヒドロキシル基を含む染料3(4-ヒドロキシアゾベンゼン)とイミノ基を含む染料4(4-anilino-3-nitro-N-phenyl-benzenesulfonamide)を用いた。水素結合形成は,1,1,2,2-テトラクロロエタン(以下テトラクロロエタンと略記する)を溶媒としてモデル化合物との相互作用による染料のヒドロキシル基またはイミノ基の伸縮振動に基づく3575cm-1OH)と3343cm-1HN)の赤外吸収スペクトルへの影響によって調べた。

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