1991 年 1991 巻 9 号 p. 1172-1176
塩素酸ナトリウムは,およそ270℃で融解し,600℃付近で分解する.本研究では,27種類の金属酸化物を触媒として用い塩素酸ナトリウムの熱分解による酸素発生について,研究した。その結果,金属酸化物の添加により分解温度の低下が観測されたが,融解温度にはほとんど変化がみられなかった。このことから,金属酸化物は溶融した塩素酸ナトリウムに対し触媒として作用し,その結果,低温で酸素発生が測定されることが判明した。また,触媒による塩素酸ナトリウムの分解機構についても検討を行った。
この記事は最新の被引用情報を取得できません。