日本化学会誌(化学と工業化学)
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高温型プロトン導電性セラミックスを固体電解質に用いた起電力式炭化水素センサー
日比野 高士宇敷 建一桑原 好孝棚木 秋彦岩原 弘育
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1995 年 1995 巻 10 号 p. 768-773

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抄録

高温型プロトン導電性セラミックスを固体電解質に用いて,二つのガス室を設けなくても作動できる起電力式炭化水素センサーを構成した.センサー素子Pd | CaZr0.9In0.1O3-α | Au,は,700℃ において空気中に含まれる1%以下のメタン,エタン,プロパンに対して安定した起電力信号を発生した.この場合,90%応答時間は10秒以内とかなり速く,起電力値と炭化水素濃度の間にはよい直線関係が得られた.本センサーのセンシング機構は,PdとAu電極間での炭化水素の燃焼に対する触媒活性能の違いに基づいていた.

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© The Chemical Society of Japan
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