日本化学会誌(化学と工業化学)
Online ISSN : 2185-0925
Print ISSN : 0369-4577
エチレンープロピレンランダム共重合体のエチレン連鎖長と有機溶媒中でのゲルの橋かけ長
芹澤 洋之岡部 勝
著者情報
ジャーナル フリー

1996 年 1996 巻 1 号 p. 62-68

詳細
抄録
エチレンープロピレンランダム共重合体(EP)は,エチルシクロヘキサンやエチルベンゼン中でポリマーの結晶化にともない熱可逆性ゲルを形成する。これらのゲルの物理的橋かけ点を形成する微結晶の大きさζ(エチレン単位の数)をゲル融点に関する高橋理論から推算し,ζ が EP 試料のプロピレン含量(PC)によってどのように変化するかを実験的に調べた。また, EP 分子鎖中で連続して結合したエチレソ単位の数_=_(E)wを NMR の測定から推算し,この値とゲルの橋かけ点の大きさζとを比較検討した。ζは PC の増加とともに(つまり, EP 分子鎖中にメチル分岐の数が増加するのにつれ),徐々に小さくなり,またζ_=__=_(E)wという結果が得られた。
著者関連情報

この記事は最新の被引用情報を取得できません。

© The Chemical Society of Japan
前の記事 次の記事
feedback
Top