人間ドック (Ningen Dock)
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原著
非糖尿病男性における6年間の縦断研究で血清高分子量アディポネクチン濃度低値は耐糖能悪化の予知因子となりうる
広瀬 寛, 河邊 博史, 齊藤 郁夫
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2012 年 27 巻 3 号 p. 585-590

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抄録
目的:糖尿病(DM)や糖尿病予備群(PreDM)は増加の一途であり,それらに対する予防や改善の方策が重要である.本研究では,当総合大学在籍の教職員を対象に6年間の健康診断データを解析し,耐糖能悪化に寄与するベースラインの因子は何かを検討した.
方法:2004年に25~60歳かつDMでなく,2010年にも当施設の健康診断を受診し,本研究に関してインフォームド・コンセントの得られた男性390名(44.8±8.3歳),女性147名(40.8±8.1歳)を対象とした.2004年と2010年の各時点で,DM,PreDM,正常の3群に分類し,耐糖能悪化に寄与するベースライン因子を,インスリン抵抗性指数(HOMA-IR),インスリン分泌能(HOMA-β),高分子量アディポネクチン(HMW-ADPN)濃度も含めて検討した.
結果:6年後の耐糖能は,男性では改善が2名,不変347名,悪化41名,女性では改善は0名,不変133名,悪化14名であった.耐糖能悪化と強く相関したベースライン因子は,年齢,BMI,血糖,TG,LDL-C,ALT,γ-GTP,HOMA-IR,HMW-ADPNであった.喫煙,飲酒や運動習慣などとの関連は認められなかった.不変=0/悪化=1を従属変数としたステップワイズ多重回帰分析にて,男性ではベースラインの血糖,HMW-ADPN(F値= 11.5,r’= -0.165),年齢の順に採択された.
結論:25~60歳の非糖尿病男性における6年間の縦断的検討で,ベースラインの血糖以外にHMW-ADPN低値および年齢高値が耐糖能悪化の予知因子であることが示唆された.
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© 2012 公益社団法人 日本人間ドック学会
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