人間ドック (Ningen Dock)
Online ISSN : 2186-5027
Print ISSN : 1880-1021
ISSN-L : 1880-1021
原著
無症候性胆嚢結石とメタボリックシンドローム・生活習慣の関連に関する検討
大洞 昭博小島 孝雄加藤 隆弘出口 冨美子宮脇 喜一郎森本 泰隆中村 博式福田 信宏伴 尚美下村 順子大熊 晟夫濱口 真英
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 27 巻 3 号 p. 611-616

詳細
抄録
目的:胆嚢結石は,以前から肥満や脂質異常症等との関連が指摘されている.今回,我々は生活習慣やメタボリックシンドローム(以下,MS)と胆嚢結石との関連について検討を行った.
方法:2004~2010年に当院総合健診センターを受診し,同意が得られたなかで,ウイルス性肝炎等の慢性肝疾患や胆嚢摘出後症例を除外した18,540名,(男性10,911名,女性7,629名)を対象として検討した.
結果:胆嚢結石は602名(3.2%)に認められた.胆石群は非胆石群に比して男女ともに年齢・BMI・腹囲・血圧・空腹時血糖・HbA1c・中性脂肪が有意に高く,HDL-コレステロールは有意に低かった.また,有意に脂肪肝の合併やMSの頻度が多かった.生活習慣では,コーヒー摂取・喫煙との関連はなかったが,飲酒者の方が胆嚢結石の頻度は少なかった.多変量解析では,男女ともに高齢,BMI高値が,男性のみでMSの存在が胆嚢結石の独立した危険因子であった.一方,飲酒は胆嚢結石の抑制因子であった.
結論:胆嚢結石は,MSの各因子と関連する生活習慣病の1つであり,生活習慣改善指導などの介入が,その予防には必要と考えられた.
著者関連情報
© 2012 公益社団法人 日本人間ドック学会
前の記事 次の記事
feedback
Top