人間ドック (Ningen Dock)
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原著
性格特性とストレス自覚症状の関連 -ストレスドック受診者を対象に-
古城 美香吉本 稔金城 領哉川上 利光小渡 康行武田 義次
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2012 年 27 巻 3 号 p. 617-623

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抄録
目的:当院健康管理センターのストレスドック受診者を対象に,性格特性とストレス自覚症状の関連を探ることを目的とし,検討を行った.
方法:2009年4月~2011年3月の間にストレスドックを受診した46名(男性26名,女性20名)を対象とした.尺度は,YG性格検査とCMI健康調査表である.CMI健康調査表のうち,神経症のスクリーニングで用いられる項目をストレス自覚症状とした.YG性格検査の12性格因子とCMI健康調査表のストレス自覚症状9項目の各々について,相関係数を求め有意性を検定した.
結果:情緒不安定性格(「抑うつ」「回帰性」「劣等感」「神経質」),服従性(「支配性」)性格は「心臓脈管系」症状を除くすべてのストレス自覚症状と有意な相関が認められた.「攻撃性」性格は「過敏」「怒り」症状と有意な相関が認められた.「主観性」性格はすべてのストレス自覚症状と有意な相関が認められた.「のんきさ」性格はどのストレス自覚症状とも有意な相関が認められなかった.
結論:性格特性によってストレス自覚症状の現れ方に違いがあることが明らかになった.従来ストレスを生じやすい性格として挙げられている劣等感,過剰適応,タイプA行動パターンについて考察を行った.今後のストレスドックの判定および受診者への結果報告の内容向上に役立つ知見を得ることができたと考える.
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© 2012 公益社団法人 日本人間ドック学会
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