人間ドック (Ningen Dock)
Online ISSN : 2186-5027
Print ISSN : 1880-1021
ISSN-L : 1880-1021
原著
検診マンモグラフィ非検出乳がんの検討
長 真由美吉村 理江渡邉 良二森 寿治東條 道徳中野 幸恵渋谷 克彦吉本 雅彦橋本 俊彦那須 繁
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 28 巻 1 号 p. 29-34

詳細
抄録
目的:当施設で撮影した検診マンモグラフィで検出できなかった乳がん(以下,検診MMG非検出がん)について,精密医療機関でのMMG(以下,精査MMG)との所見を比較検討し,MMGの限界を明らかにすることを目的とした.
方法:2007年1月から2011年12月までに当施設の超音波(以下,US)併用検診で発見された乳がん90例のうち,検診MMG非検出がん36例を対象として,検診MMG非検出がんおよび,精査MMG非検出がんの特徴を検討した.
結果:検診MMG非検出がん36例のうち,半数以上は精査MMGでも検出不可能であった.精査MMGの検出例は2方向撮影,拡大撮影,スポット撮影などの追加撮影で病変が検出されていた.石灰化を伴わない非浸潤性乳管癌(以下,DCIS)および,腫瘍径10mm未満の浸潤癌はMMG非検出となる傾向であった.
結論:MMGの描出能には限界があると示唆された.非浸潤癌や腫瘍径の小さいもの,もしくは浸潤が微小な乳がんはMMG非検出になる傾向を認め,MMGの検出能には限界があることが示唆された.発見率向上のためにはUS併用検診が望ましいと考えられた.
著者関連情報
© 2013 公益社団法人 日本人間ドック学会
前の記事 次の記事
feedback
Top