人間ドック (Ningen Dock)
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原著
問診精度向上のための検討
六田 有紀盛川 恵美子石本 裕美前田 豊美江口 みかる湯浅 由美子牛島 絹子川口 哲緒方 康博
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2014 年 29 巻 3 号 p. 477-483

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抄録
目的:当センターでは,安全な検査提供のため,事前情報収集,当日問診で治療状況の確認を行っている.そのなかでハイリスク者には看護記録を発生させリスク管理を行っている.今回,受診者の現状を把握し問診精度向上のための検討を行った.
方法:平成24年4月1日~平成25年3月31日までに一日ドックを受診した25,352名についてハイリスク者を抽出し,看護記録発生者,検査中止者,事故発生件数の調査と情報収集や問診時間の調査を行い検討した.
結果:人間ドック受診者25,352名中,ハイリスク既往者が4,772名.血圧高値4,697名(放置136名)未破裂動脈瘤129名(未手術86名)胸腹部大動脈瘤64名(未手術48名)であった.看護記録発生数は血圧高値258件(人間ドック中止13件,中止項目あり79件,後日検査15件,同意書作成検査続行151件),腹部大動脈瘤38件(中止項目あり18件),胸部大動脈瘤17件(中止項目あり10件),未破裂脳動脈瘤72件(中止項目あり12件)であった.症状増悪事例は1件で透析患者の高カリウム血症によるものであった.また前日情報収集時間は平均121分,当日問診は1人平均7分であった.
結論:問診でのリスク管理によって症状増悪事例は1件に留まっている.しかし,情報収集に時間がかかっており,今後は情報収集方法の検討,スタッフの問診技術向上が必要である.
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© 2014 公益社団法人 日本人間ドック学会
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