抄録
現代人の栄養課題として,過剰栄養からくるメタボリックシンドローム,生活習慣病の増加や,高齢者の食欲低下,若年女性の過度なダイエットなどに認められる不足栄養などが問題となっている.これらの栄養課題を早期に発見し介入することは,その先にある重篤な疾患,ことに心疾患,脳血管疾患,さらにはロコモティブシンドロームを予防するためにも重要であるが,それを実現するためには,早期にかつ適切にリスクのある者をスクリーニングする必要がある.
近年,血漿中のアミノ酸が栄養状態や生活習慣病などで変動することが報告されている.この特徴を活かし,複数の血漿中のアミノ酸濃度から多変量解析によって疾患のリスクをスクリーニングする指標式を導出し,その性能を検証する研究も報告されている.本総説では,これらの研究のなかから,現代人の栄養課題である不足栄養と,過剰栄養を起因とした糖尿病の4年以内の発症リスクを予測する「アミノインデックス®生活習慣病リスクスクリーニング」について概説する.