人間ドック (Ningen Dock)
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症例報告
健康診断にて偶然発見しえた劇症1型糖尿病の1例
末丸 大悟石塚 高広橋田 哲中村 保子上原 豊
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2018 年 32 巻 5 号 p. 758-762

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抄録
 生来健康な54歳女性.先行する感冒様症状はなく,入院10日前より口渇,多飲,多尿,体重減少を自覚し,7日前,他院にて健康診断を受けた.随時血糖532mg/dL,HbA1c 6.6%のため,3日前に他院内科を受診した.空腹時血糖321mg/dL,HbA1c 7.4%,尿中ケトン体(3+)であり,ビルダグリプチン100mgの投与が開始された.入院当日,他院糖尿病専門外来を受診し,随時血糖394mg/dL,pH 7.314,HCO3-17.4mmol/L,劇症1型糖尿病に伴う糖尿病ケトアシドーシス(DKA)の疑いで同日,当院当科紹介受診となった.来院時,随時血糖329mg/dL,HbA1c 7.9 %,血中3-ヒドロキシ酪酸5,378μmol/L,静脈血のpH 7.335,HCO3- 17.4mmol/LとDKAになりつつある状態と考え,インスリン持続静注療法を開始した.抗GAD抗体・IA-2抗体・インスリン自己抗体は陰性,尿中Cペプチド1.6μg/day,グルカゴン負荷試験では,負荷前血清Cペプチド0.1ng/mL,負荷後血清Cペプチド0.2ng/mLであり,劇症1型糖尿病と診断した.本症例より,問診で急激な高血糖症状,高血糖下でHbA1cが低い検査結果に遭遇した際には,必ず劇症1型糖尿病を想起し,早急に専門科へ引き継げるよう意識付けが重要であると警鐘を鳴らしたい.
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© 2018 公益社団法人 日本人間ドック学会
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