2018 年 33 巻 3 号 p. 419-432
日本の65歳以上の人口は3,500万人を超え,総人口の27.7%と4人に1人以上を占めており,90歳以上の人口も200万人を超えている1).日本の高齢者人口の割合は世界で最も高く,高齢者に対する医療の重要性が増している.高齢者では,併存疾患が多くなりやすく,特に循環器疾患を有する割合が多い.特に,高血圧,心不全,冠動脈疾患,閉塞性動脈硬化症,心房細動などの不整脈,大動脈弁狭窄症などの弁膜症を有する患者は年々増加している.本稿では,高齢者の循環器疾患に焦点を当て,最近の研究,最新のガイドラインを参考にしつつ,健診・診療における注意点などを解説する.