健康医学
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人間ドックにおける頸動脈病変の超音波像の検討―カラードプラ法―
川地 俊明杉山 恵一新川 和功馬場 健碩中野 哲
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1996 年 11 巻 2 号 p. 164-167

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抄録
人間ドック受診者に対して頸動脈超音波検査時にBモードとカラードプラ法を併用し硬化性変化についてCategory分類を行った。受診者106名に対して57名(53.8%)に何らかの頸動脈硬化所見が認められた。Bモードにカラードプラ法を併用することにより106例中13例(12.3%)に新たな病変が検出され,Category scoreがBモードに対して上昇した。カラードプラ法はBモード画像より多重エコーやエコー減衰の影響が少なく,とくに血管前壁側(超音波入射側)の病変の検出に有用であった。またパルスドプラ法はカラードプラのカラー表示欠損部の血流の有無について確認でき,またエコー輝度の低いソフトプラークの判別に有用であった。
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© 公益社団法人 日本人間ドック学会
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