健康医学
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人間ドック受診者における多血症(赤血球増加症)症例の臨床的検討-Risk factorとしての重要性-
横山 久光松岡 孝佐々木 昭斎藤 公男姫井 孟
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1997 年 12 巻 3 号 p. 234-238

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抄録

高ヘマトクリット血症(血液濃縮)は脳血管障害・虚血性心臓病の一大危険因子とされているが,今回人間ドック受診者9,745名における多血症(赤血球増加症)40症例について検討した。全例男性で,0.41%の低頻度なるも,高血圧・高脂血症・耐糖能異常・肥満・心血管系病変の合併症が多彩にみられた。症例の大部分のストレス赤血球増加症ではライフスタイル改善も考慮した経年的な長期追跡が重要で,リスクファクターとしての臨床的意義が大と考えられた。

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© 公益社団法人 日本人間ドック学会
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