健康医学
Online ISSN : 2186-5019
Print ISSN : 0914-0328
ISSN-L : 0914-0328
食事・栄養とストレス対応
西風 脩古屋 悦子
著者情報
キーワード: 食事・栄養, ストレス
ジャーナル フリー

1999 年 14 巻 1 号 p. 78-82

詳細
抄録

私たちはこれまで,尿を対象とし,17-KS-Sと17-OHCSの同時測定は生体の適応の歪み,ストレス対応の動的把握に有用とし報告してきた。生活習慣の中で重要な位置を占める食事・栄養と17-KS-Sとの関わりをみると,(1)日常的な生活の中にあって,食事の過不足,朝食抜きはそれぞれ17-KS-Sの低値,低値の持続をもたらし,ストレス対応(適応能)の低下が示唆され,また,(2)入院患者において栄養補給ならびに気分の高揚,生きる意欲に伴う食欲増進は,17-KS-Sの上昇をもたらし,ここに,特にcureよりcareにいたるひとストレス対応における食事・栄養管理の重要性が示された。

著者関連情報
© 公益社団法人 日本人間ドック学会
前の記事 次の記事
feedback
Top