健康医学
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FCRを用いた乳癌検診―画像処理効果―
坂井 朋夫安掛 武一藤田 良三梅田 和夫佐藤 茂範田渕 崇文相馬 哲夫
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1992 年 7 巻 1 号 p. 97-101

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抄録

早期乳癌の5年生存率は非常に良好であるため,早期発見・治療が重要であるが,日本人女性の乳房は,脂肪組織が少なく,乳腺組織に富んでおり,X線マンモグラフィー上もdense breastと呼ばれるスリガラス状の陰影を呈すことが多いため,乳癌の早期発見の大きなさまたげとなっている。多くの施設でFCRが利用されているが,FCRマンモグラフィー標準デイスプレイパラメーターではコントラストがつきにくく,特に腫瘤型病変の描出能が弱い。そこで,当センターではオリジナルパラメーターを設定し,乳腺に重なる部分での腫瘤型病変の描出能を上げ,乳癌の診断能を広げた。

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© 公益社団法人 日本人間ドック学会
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