健康医学
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人間ドックにおける 1,5-Anhydroglucitol 測定の有用性
能登 勝宏河上 かおり吉川 康弘大森 美和伊藤 明美上地 政己庄司 和行成田 信小久保 武
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1993 年 8 巻 2 号 p. 31-34

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抄録
一般に,人間ドックにおいては経口糖負荷試験において糖尿病群,境界型群,正常群に分けられる。その際,糖尿病スクリーニングのための指標として空腹時血糖値(FPG),HbA1C,フルクトサミン(FRA)等も用いられるが,境界型群と糖尿病群を明確に鑑別することがしばしば困難である。今回我々は1,5-anhydroglucitol(AG)を測定し,これらの指標と比較検討し,この群鑑別におけるAGの有用性について検討した。その結果AGは糖尿病群,境界型群,正常群の平均値において有意の差が認められた。しかし,各々の値の間にかなりのオーバーラップがみられAGのみでは糖尿病鑑別といった点で感度,特異度で他の指標と比べ必ずしも優れているとは言えなかった。しかし感度特異度双方をみてみると両方とも90%を越えたものはAGのみで,また同時に測定したFPGと組み合わせるとさらに特異度が上昇した。これらの結果は人間ドックにおけるAGの有用性を強く示す結果であった。
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© 公益社団法人 日本人間ドック学会
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