抄録
【目的】 高校生の自己実現をめざした経済的自立及び職業生活を始めるための準備意識、すなわち職業レディネスに関する認識と行動を向上させるために、高等学校家庭科教育において求められる教育内容を追究することを目的とする。前報において、高校生は自己実現に対する意欲や経済的自立志向等を持っている一方、具体的な経済観念や家計管理行動、及び具体的な職業認識について低い傾向にある等の現状が認められた。本報では自己実現、経済的自立及び職業レディネスにおける高等学校家庭科教員の認識と授業の実態を明らかにする。
【方法】 調査対象は東京都高等学校全家庭科教員であり、自己実現、経済的自立及び職業レディネスに関する家庭科教員の認識、及び授業の実態について郵送法によるアンケート調査を実施した。
【結果】
高等学校家庭科教員は概ね、本研究に関する教育内容を重視していることが認められた。授業においては主として生活設計や家庭経済等の教育内容分野で行われているが、自己実現と経済的自立、及び職業レディネスを関連づけて授業を行っている現状は認められなかった。